ヴィリサウ
Intro
言語:ドイツ語/カントン:ルツェルン(LU)/標高:557m ルツェルンの北にあり、中世からの街並が残るかわいい街。14世紀頃に築かれた街を取り囲む城壁と塔や門、財を成した商人たちの建てた美しい家々、教会、泉など、往時の面影がそのまま残されています。14世紀からマーケットタウンとして栄えた伝統を受け継いでおり、季節市や週市など、街の広場でさまざまな市場が開かれています。
ハーゼンブルク男爵が1303年に築いた街。ハプスブルク家の支配下にあり、特権として市場開催権を取得していたマーケットタウンとして古くから市場が開催されてきました。ルツェルンとベルンの間という立地の良さに加え、周囲に広がる耕作地からの農作物や職人の工房も多かったこともあり、とくに中世後期から工芸や商業の中心地として栄えました。
市庁舎をはじめ、18世紀の大火の後に再建された建物もありますが、14世紀頃に築かれた街を取り囲む城壁(市壁)、15世紀の塔がある上門、時計塔のある下門、バロック後期の教会にロマネスクの鐘楼など、国の重要文化財でもある領主の古城など、中世の街並を留めています。
街の中心を貫く中央通り(ハウプトガッセ)を中心に長方形にのびる広場では、かつての伝統にならい、毎月最終木曜に月例市、毎週土曜にファーマーズマーケットが開催されています。
カトリック教会があり、住民の8割以上がカトリック教徒という敬虔なカトリックの街なので、独特の衣装をきてパレードする聖体祭や昇天祭など、キリスト教の伝統行事が盛大におこなわれます。マーケットタウンとキリスト教の伝統があわさったクリスマス・マーケットも人気です。
歴史と伝統が息づく街ですが、最近では毎夏開催されるジャズ・フェスティバルの街としても知られています。