ディゼンティス/ムシュテー
Intro
標高1130m。ルクマニエ峠とオーバーアルプ峠への入口にあたる交通の要所で、ロマンシュ語の地名「ムシュテー Mustér 」が修道院を表しているように、8世紀に創設されたベネディクト派修道院を中心に栄えた文化と歴史の町です。
ライン川上部(オーバーライン)が流れるスルセルヴァ渓谷のアルプスの山々に囲まれた谷間にある山村。ロマンシュ語圏を話す町としてスイス最大規模。駅前の高台にあるディゼンティス修道院は、720年までさかのぼる歴史を誇っています。
17世紀 (1683-1695) に建てられた壮麗な修道院と修道院付属教会は、1799年の大火とナポレオン軍の略奪で失われた部分もありますが、現在でも往時の姿を残しており、北アルプスを代表するバロック建築の傑作といわれています。19世紀後半には何度か改修され、現在では主にギムナジウム(中高一貫校)として使われています。
二つの峠に囲まれた山村で、水源にも近くライン川上流が流れるなか、春には山麓の草原に広がる花畑、夏にはアルペンローゼなど高山植物の花々、ハーブや野生のブルーベリーなどがみられ、魅力的なハイキングが楽しめます。
スルセルヴァ地方の郷土料理として知られるフダンソウ(スイスチャード)のロール「カプンスCapuns」が名物です。
グラウビュンデン州を結ぶスイス最大の私鉄「レーティッシュ鉄道」の西端の駅で、ライヒェナウ・タミンス=ディゼンティス線の区間として1912年に開通しました。駅舎も往時の雰囲気を残しています。マッターホルン・ゴッタルド鉄道路線との接続駅でもあり、1930年からはツェルマットからサン・モリッツまで結ぶ特別列車<グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)Glacier Express>が走る人気の絶景ルートとしても知られています。
▶︎グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)
言語(公用語): | ドイツ語/ロマンシュ語 |
---|---|
カントン(州): | グラウビュンデン Graubünden(GR) |
標高: | 1130m |